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馬耳Tong Poo

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女に媚びる男は家畜だ。

カテゴリ:読書( 22 )

 武田泰淳「十三妹」(中公文庫刊)。
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  武田泰淳というと「ひかりごけ」の印象が強いが(つーかそれしか読んだ事が無い) 、こういう中国“忍者”小説も書いていたとは意外。

続く...
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by tokkey_0524zet | 2017-07-01 07:01 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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 「おんな牢秘抄」山田風太郎著・角川文庫刊。

 ヒロインは江戸町奉行大岡越前守忠相の娘・霞で、罪人「姫君お竜」となって小伝馬町の女牢に入り込み、女囚たちの身の上話を聞き出しては同心・巨摩主水介の呼び出しを受けて外に出、彼女らの冤罪を晴らしてゆくというパターンで話が進む。

 罪人たちの人種は曲芸一座の玉乗り芸人、旗本武士の妻、漆職人の娘に元吉原の花魁など様々。

続く・・・
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by tokkey_0524zet | 2016-12-05 10:37 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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 山田風太郎の室町小説第一作目。

 南北朝時代の武将、佐々木道誉(佐々木高氏、京極高氏)を通して南北朝時代から室町幕府成立までを描く。
 最初は執権・北条高時に仕えるが、後醍醐天皇の綸旨を受け足利尊氏と共に鎌倉幕府を倒し、尊氏の開いた室町幕府で政所執事や6ヶ国の守護を兼ねる。

 佐々木道誉の婆沙羅(戦国の世でいう“かぶき”)っぷりもさる事ながら後醍醐天皇の怪人ぶり武断派高師直の暴虐ぶりが印象に残った。

 謀を廻らし権威を嘲笑し粋に振舞う導誉が、その「粋」によって最後は表舞台から消されるという皮肉なラスト。

 面白いと思ったのは「時には鬼魁と」の章で、室町幕府を作った足利尊氏と直義について書かれているのだが、

⇒続きはこちらから~♪
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by tokkey_0524zet | 2016-01-27 15:59 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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「明治バベルの塔 万朝報暗号戦」(文春文庫)

「明治バベルの塔」・・・1892年(明治25年)11月1日に黒岩涙香によって創刊された新聞「万朝報(よろずちょうほう)」。
 ライバル紙「二六新報」に新アイデアの販売方法~定期購読者に福引券(一等から十二等まである)無料プレゼント~によって売り上げを追い上げられたため、涙香は対抗手段として“懸賞クイズ”を出した。

 月・水・金発行の新聞に載せ、3問の答えが連結していて続けて買わないと正しい答えが分からないという仕組み。
 賞金は500円(約一千万円)。難問過ぎて正解者が殆ど出なかったが、後で必ず解答を出したので読者には大評判となり万朝報は再び部数において二六新報を抜き返す。

 ある時大物政治家の畜妾問題を揶揄した内容のクイズを出したが(新聞の3ページ目に各界著名人の妾調査などを掲載するという女性週刊誌まがいの事もやっていて、これが「三面記事」の語源)、解答を巡って殺人事件が起こる。
 このクイズには二通りの正解が出てしまい、涙香が意図しなかったところの解答が皮肉なラストへと繋がってゆく。

 “新聞契約の拡材に洗剤やビール券をタダで進呈”のはしりはこの頃から始まってたんだニィ(1897年~明治30年~に創刊された「河北新報」は人気投票や福引、種々なイベント等に力を入れて読者を獲得している)。

 黒岩涙香は現在の新聞紙面構成の「型」を作った人で、

続く~♫
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by tokkey_0524zet | 2015-12-28 15:29 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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「ラスプーチンが来た」(文春文庫)

 主人公・明石元二郎は明治・大正期の日本の陸軍軍人で、日露戦争でロシアの後方撹乱のためレーニンらによるロシア革命を支援し、後の台湾総督になった人物。

 その明石が若き日に乃木希典一家と関わった事から幾多の怪事件に遭遇し最後は「大津事件」を影で操るラスプーチンと対決する事となるのだが、とにかくこの明石元二郎という男の“怪男児”ぶりが痛快。
(「坂の上の雲」にも出て来たはずなのだが何故だか印象に残っていない(^^ゞ。)
 山田風太郎の小説で主人公キャラベスト10に入るんじゃなかろうか。身近にいたら嫌だけど。不潔度が半端無くて。

 終盤タイミング良く川上音二郎一座が登場して、明石に頼まれて明治天皇とお付きの神官に化けてロシアの軍艦に乗り込んで共にヒロインを救出しようとするくだりは笑ってしまったが、「ハッピーエンド」とは言えない結末に驚かされた。
 
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「明治十手架」(上)(下)(読売新聞社刊)

 「地の果ての獄」では脇役だった原胤昭が本作の主人公。

 元南町奉行所与力にしてプロテスタント牧師という異色の経歴の持ち主。
 日本で最初に自身が設立した女学校でクリスマスパーティーを開いてサンタクロースを登場させた人でもある。

继续的···
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by tokkey_0524zet | 2015-12-08 20:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)
「明治断頭台」(文春文庫)

 読み始めて気付いたがこれは「人物伝」ではなく「明治物ミステリー」。
 作者が元々はミステリー作家であった事を知らなかったが、読んで納得。

 “風太郎本人は明治物の一作である『明治断頭台』を自身のミステリ作品の最高傑作と述べている”というのも頷ける。

 香月経四郎。CLIP STUDIO PAINT使用。
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 「明治断頭台」の主人公。

 江藤新平に付き従って佐賀の役で刑死した香月経五郎の兄(という設定)。

続きはこちらで・・・♪
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by tokkey_0524zet | 2015-11-23 20:11 | 読書 | Trackback | Comments(2)
「警視庁草紙」(上)(下)(河出文庫)

 「明治新政府の川路利良大警視率いる警視庁vs旧幕府の元南町奉行、元同心、元岡っ引&スリの名人の知恵比べ」という構図で次々と事件が起こる。

 井上馨、黒田清隆、山県有朋といった有名どころの政治家に加えて藤田五郎(斎藤一)、永倉新八、今井信郎、三遊亭円朝、樋口なつ(一葉)、夏目金之助(漱石)、東条英教(英機の父)、唐人お吉、河竹黙阿弥、幸田成延(露伴)、森林太郎(鴎外)、佐川官兵衛、高橋お伝、和宮、清水の次郎長など多士多彩な面々が絡んでくる。

 「幻燈煉瓦街」の章で「尾去沢事件」を揶揄した内容の“のぞきからくり”(幻燈式紙芝居)の製作者としてからくり儀右衛門田中久重)が登場するが(前年に佐賀の役で刑死した江藤新平を敬愛していて、井上馨一派に一泡吹かせる為からくり師達に協力していた)、最終章「泣く子も黙る抜刀隊」でも再登場。

 主人公の元同心・千羽兵四郎と情人・お蝶が警視庁の巡査達から逃亡する為の手段として軽気球を提供してしまうくだりは御都合主義的だなぁとも思ったが、儀右衛門がドラえもん化していて笑ってしまったw。

続きはこちらで・・・♪
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by tokkey_0524zet | 2015-11-01 06:46 | 読書 | Trackback | Comments(0)
 最近山田風太郎の明治小説にハマっている。

 山田風太郎に江藤新平を主人公にした短編があると知り、「この人は江藤をどう描いているのだろう」と興味を持ったのがきっかけ。

 (10代の頃いわゆる“忍法帖もの”を読んだが性的描写や殺し合いのシーンがエグ過ぎて受け付けなかった^_^;。)

 主にAmazonの1円中古本等で購入。
 あらかた読み尽くしてしまったので、読後の感想と共に面白かった作品、特に印象に残った作品を挙げてゆきたいと思う。

「幕末妖人伝」(小学館文庫・時代短編選集1)

 「江藤新平が主人公の短編」はこれに収められているが、タイトルを明記する事自体ネタバレになってしまうのでここでは書かない。

It continues...
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by tokkey_0524zet | 2015-10-27 10:39 | 読書 | Trackback | Comments(2)
 「王子と乞食」(マーク・トウェイン作/村岡花子訳。岩波文庫刊)を読んだ。

 「花子とアン」ブームに乗った訳ではないが小学生の頃「こども世界名作文学全集」で読んだ程度の記憶しか無くどんな話だったか確認しておきたかったので。
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 昨年、60年前に産院で裕福な家庭と貧乏な家庭に取り違えられた60歳の男性が「人生を狂わされた」と実の兄弟達と共に訴えを起こし3800万円の慰謝料を手にしたという事件があって、それから連想させられた。本は購入してあったが最近ようやく手に取って読んでみる。

◆60年前赤ちゃん取り違え事件◆
「似ていない」という違和感は長年お互いの家庭にあった。

会見に応じた男性(60)が育った環境は貧しかった。家電製品が一つもない六畳のアパートで女手一つで育てられた。中学卒業後、工場で働き自費で定時制高校に通い、その後トラック会社に勤務し今に至る。

一方の取り違えの被害にあったもうひとりの男性は教育熱心で裕福な家庭だった。池もある大きな家で、小、中学校と家庭教師がついた。私立高校に入り、大学を卒業。一部上場企業に就職し、現在は不動産会社の社長。
 「王子と乞食」のあらすじは、16世紀半ばのロンドンで同じ日に生まれた男の子がいて、一人はチューダー王朝、ひいてはイギリス全土がの待ち焦がれた待望の跡継ぎエドワード。もう一人はロンドンの裏街で誰からも望まれず(「穀潰しが増えた」ぐらいにしか思われず)貧しい家に生まれたトム・カンティ。

 美しい絹としゅすの着物に宝石の飾りを身に付け家来達にかしずかれ何不自由無く育った王子と、ろくでなしの父親に乞食をやらされ稼ぎが少ないと小言を言われ鞭で打たれながら育った少年。

 王子に憧れていたトムは一目見てみたいとウエストミンスター宮殿まで行き、門から城内を覗き込んだところたちまち門番に殴られるがそれを気の毒に思った王子がトムを中に入れ、互いの容貌が瓜二つだった事から「ちょっと着物を取り替えてみよう」という事になり、トムが付けられた傷を見咎めた王子がボロを着たままで門番を詰問に行った途端乞食と間違われて放り出される。

 ここから二人の冒険と受難の日々が始まる―。

 なぜ入れ替わりが成功したかというと、トムは貧困家庭の生まれながら好奇心旺盛で、近所に住むアンドリュー神父から読み書きと若干のラテン語を習っており、空想好きでもあり自分を王子に見立てて友達を近衛兵や侍従、女官や貴婦人と仮想して「宮廷ごっこ」もやっていた。

 賢さも持ち合わせていて全くの“野卑な育ち”ではなかったのである。(ちょっとズレた事を言っても周りが「陛下はご病気なのだ」で片付けてしまう。)

 この辺りは「取り違え事件」で貧しいながら自力で定時制高校を出た“貧乏長男”と被る。

 やがて父王であるヘンリー8世が崩御し、トムこと“エドワード6世”が国王となるが、これを知った本物のエドワードは戴冠式を阻止すべくウエストミンスター宮殿へと入ってゆく・・・。

 以下ネタバレとなるが、

ネタバレ。続く・・・
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by tokkey_0524zet | 2014-07-25 01:54 | 読書 | Trackback | Comments(26)
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 久々に趣味で描いたイラスト。CLIP STUDIO PAINT使用。

 四境戦争(第二次長州征伐)。
 1865年(慶応元)5月~1867年(慶応3)1月23日。

【大島口】
高杉晋作・世良修蔵
第二奇兵隊他
  vs
佐久間大学(松山藩監察)
伊予松山藩兵・幕府海軍

長州軍:1000人
幕府軍:20000人

 大村の戦略構想では大島は「捨て石」にする予定であったが、幕府軍の略奪暴行の酷さに憤激した高杉晋作らが夜襲をかけこれを奪回。

【芸州口】
井上聞多(馨)・河瀬安四郎
遊撃隊・岩国藩兵他
  vs
小原鉄心(美濃大垣藩家老)
彦根・紀伊・越後高田・大垣藩兵・幕府陸軍

長州軍:1000人
幕府軍:50000人


 先鋒の井伊・榊原隊は戦国時代さながらの旧式装備で一撃でこれを潰走させたが、代わって出て来たフランス式装備と軍事調練を施された庶民上がりの幕府歩兵に、家老が開明的な人物で長州藩よりも早い時期から洋式装備を取り入れていた美濃大垣藩が途方もなく強く苦戦に。
「専守防衛」に徹して辛うじて引き分けに持ち込む。

【石州口】
大村益次郎(村田蔵六)
南園隊・精鋭隊他
  vs
松平武聰(まつだいらたけあきら。徳川慶喜の異母弟)
山本半弥(浜田藩総大将)
浜田・福山・紀伊・越後高田・松江・鳥取藩兵

長州軍:1000(700)人
幕府軍:30000(7500)人

 石州口は比較的兵が弱く、指揮官の質も悪いので大村益次郎が直接指揮を取る事に。

続く~♪
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by tokkey_0524zet | 2014-06-10 15:35 | 読書 | Trackback(1) | Comments(18)