「華岡青洲の妻」。

 NHKの金曜時代劇「華岡青洲の妻」を毎週見ている。

 最初に配役が、嫁の加恵(和久井映見)はいいとして雲平=青洲(谷原章介)、姑の於継(田中好子)がイメージよりも随分若いので違和感を覚えた。





 谷原には次第に慣れてきて「意外にいい演技してるじゃん」などと思う様になったが、於継はもう少し〝老い〟と〝美しさ〟の境界線上を漂っている危うさ(ヤバさw)を持った人の方が良かったのではないか。例えば加○まりことか。田中好子では今イチ「美しさの裏に潜む毒」が伝わってこない気がする。

 有吉佐和子の原作は随分昔に読んだが、作中二人が雲平の前で繰り広げる〝もってまわった言い回し〟には子供心に結構ゾッとさせられた。表面上相手を思いやっている様に取り繕いながら裏では攻撃している計算高さ、自己防衛のずるさ。時代小説だがこういう〝女の嫌らしさ〟は普遍的なものなのだな~、と思った。

 青洲は嫁姑間の確執を利用して彼女らを使った麻酔薬の人体実験を行い、世界で初めての全身麻酔薬「通仙散」を作り出し、全身麻酔による乳癌の手術に成功。この偉業により世界的な医学者として後世に名を残す。

小説のラストの部分は今でも覚えている。

於継と加恵にはそれぞれ立派な墓が建てられているが、青洲のそれは二人の墓が隠れてしまう程に大きい。

墓はその〝象徴〟という事か。

 青洲の麻酔方法は華岡一門の独占となり「門外不出の秘術」とされ、誰にでも教え公開されるという事はなかったそうである。(青洲自身がそれを望んだのかどうかは、知らないけど。)

 余談だが手塚治虫の晩年の傑作「陽だまりの樹」では、幕末における華岡一門は「プライドばかり高くてむやみやたらに威光を振りかざす〝医学界の旧勢力〟」としてかなり嫌味な描かれ方をされていたw。

いかに創始者が偉大でも、高い地位に半世紀以上も安住していると体質が惰性化して固陋になってゆくのだねぇ。

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by tokkey_0524zet | 2005-02-19 12:50 | TV番組(時代劇) | Trackback(2) | Comments(0)  

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Tracked from フーテンの翻訳人-風に吹.. at 2005-02-19 22:40
タイトル : 華岡青洲の妻
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Tracked from 生きていくワタクシ at 2005-02-21 00:39
タイトル : 華岡青洲の妻
有吉佐和子先生原作のドラマです。 原作は7、8年前に読みました。 以前ドラマ化もされていましたよね、キョンキョンが主役で。 もっと古くは高峰秀子と若尾文子でも映画化されたそうです。 華岡青洲は偉大なお医者様です。 麻酔薬を開発して世界初の乳癌摘出手術に成功した方です。 それはそうなんだけど、このお話しはやはり、嫁姑の争いが焦点になっていますよね。 しかも「偉大な医者である青洲に対する献身度を競い合う」という、ちょっと屈折気味なところに醍醐味があります。 今回は和久井映見と田中好子のバトルです。 二...... more

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