山田風太郎「おんな牢秘抄」。

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 「おんな牢秘抄」山田風太郎著・角川文庫刊。

 ヒロインは江戸町奉行大岡越前守忠相の娘・霞で、罪人「姫君お竜」となって小伝馬町の女牢に入り込み、女囚たちの身の上話を聞き出しては同心・巨摩主水介の呼び出しを受けて外に出、彼女らの冤罪を晴らしてゆくというパターンで話が進む。

 罪人たちの人種は曲芸一座の玉乗り芸人、旗本武士の妻、漆職人の娘に元吉原の花魁など様々。



 彼女たちが男に振り回されて殺人を犯していく経緯と共に江戸時代の庶民の生活風俗が活写され、池波正太郎や山本周五郎的世界観かと思いきやそこは山田風太郎で、最終章でそれまでの事件が全て結びつき、江戸中期の徳川幕府を揺るがした“アノ大事件”へと繋がってゆくお得意の構成。

 本作は山田風太郎の時代小説の中では最も売れている作品だそうで(忍法帖ものを除く)、エロ部分を抑えれば「NHK木曜時代劇」辺りで全9回で放映してもよさそうなクオリティのミステリー時代劇。

   ↓気が向いたらどぞ。
  
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by tokkey_0524zet | 2016-12-05 10:37 | 読書 | Trackback | Comments(0)

売った恩は忘れろ。売られた恩は忘れるな。だけど恩着せがましい奴は死ね!!!


by tokkey_0524zet